aerial

 

 

 

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生きているという実感をより感じるために辞めていた写真を再開したが、撮れば撮るほど違和感が強くなり、思うように現実を捉えられなかった。

それからリアリティの本質を考え始めた。

現実とは空気のように私たちを包んでいるが故に触れていても触れていると感じられないものなのではないか。しかしそれでは実感の有無の違いが分からなかった。

それからしばらくして、現実は観念でしかなく、リアリティを構成するのはあくまで脳であるため、外界にそれを求めようとすること自体が間違いであるという結論に至った。

目の前の世界を撮るという意識をやめ、脳が作り出す場の空気を捉えることに集中し始めた。

リアリティとは場の空気感である。

それは自己の感覚の切れ端であり、自身を知覚することで得られるものである。

 

-2018-