憂鬱のシンデレラ(2024)

憂鬱のシンデレラ(2024)

 

限られた時間にだけ女性になる彼女達。

メイクや服が魔法のように憧れの姿に変え、鏡に写った自分に高揚する。しかし次第に美への欲求が増していき、羨望や不安、コンプレックスが生まれてくる。

フラストレーションは募り、時には男性でいる事も男性に戻る事も嫌になる。

変身はいつだって完璧ではないし永遠でもない。

現実と理想の間を彷徨う彼女達の表情には何か言葉にできない感情が潜んでいる。

きっとそれが人間たらしめるもので、抱えながら生きているからこそ私には魅力的に映るのだと思う。

 

 

 

 

展示風景